トロ・ロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストの思い通りになるのなら、トロ・ロッソは来年もドライバーラインアップを変更しないだろう。
スイスの『Blick(ブリック)』紙に、セバスチャン・ブエミかハイメ・アルグエルスアリを交代させる予定であるかどうかたずねられると、トストは「ノー」と答えている。
しかし最終決断は、レッドブルの本部があるザルツブルグでチームオーナーのディートリッヒ・マテシッツを交えて下されるようだ。
それでもトストは、シーズン途中でセバスチャン・ブルデーに代わって加入したアルグエルスアリと、チームメートのルーキー、ブエミに特に満足しているようだ。
「ブエミはブルデーよりもずっと速かったから、経験を積んだドライバーと新人を組ませるという当初の計画をあきらめざるを得なかった」
「今ではレッドブルは、再びトロ・ロッソを新人たちの学校にしている」
10月に21歳になるブエミについて、トストは次のように語った。
「最初、彼は予選でブルデーを抑えていた。今では、シンガポールの場合のように、予選で常にハイメ・アルグエルスアリよりも速いよ」
「彼の最大の強みは、素晴らしい基本的な速さがあることと、仕事に対する態度だね。彼が自分自身にプレッシャーをかけすぎ、すぐに落ち込んでしまうのは残念だ」
「F1ドライバーが成熟していくには、3年はかかるということをブエミは受け入れなければならない」
印象的な2008年を送ったものの、トロ・ロッソは今シーズンの大半を後方で過ごしたが、トストは残念に思っていないと主張。
「われわれは最小チームとして現実的でいるべきだ。それに、今は来年に向けて集中しているよ。われわれのテクニカルディレクターであるジョルジオ・アスカネリはシンガポールには来なかっただろ。彼はファエンツァで新車を作っているんだよ」