フラビオ・ブリアトーレ(元ルノーチーム代表)は、21日(月)の世界モータースポーツ評議会聴聞会には予想通り姿を現さなかった。
59歳、イタリア出身のブリアトーレは、エンジニアリング部門を統括していたパット・シモンズ同様にすでにフランスのルノーチームを退職している。シモンズは現在スペインで休暇を過ごしていると伝えられている。
ルノーはパリで八百長実行の申し立てを否定しない予定だが、ブリアトーレの経営するドライバーマネッジメント会社『FFBB』での現職務の継続可能性について捜査されることが予測されている。
シリーズ分裂の危機が最近生じていた時、マックス・モズレー(FIA会長)が新チャンピオンシップの「バーニー(エクレストン)の地位」はブリアトーレだと示唆したほどで、ブリアトーレについてF1でのキャリアが存続不能となったことは思いがけないことであった。
「多くの人々がバーニー・エクレストンの当然の後釜としてブリアトーレを見てきたし、バーニーがバスの事故にあったとしたら、フラビオが私の一票を得たであろう」と、マーティン・ブランドルは『the Sunday Times(サンデー・タイムズ)』のコラムの中で最近書いた。
しかし、F1最高権威であるエクレストンはブリアトーレが今後もずっとモーターレーシング界でやっていこうと考えていたことに異議を唱えている。
「フラビオは最近私に最終的には私のようになりたくないと話していた。私の歳でレーシングカーとたわむれることはまっぴらだと。それで、フラビオは少なくとも、恥をかかないようにしてきたのだ」と『Daily Mirror(デイリー・ミラー)』に78歳になるエクレストンは語った。
ブリアトーレは今までに比べてずっと多くの余暇を近々見つけようともしていたようだ。もはやルノーとの関係を絶ち、今ではロンドンのサッカークラブ「クイーンズ・パーク・レンジャー(QPR)」での仕事が焦点となっている。
『Telegraph(テレグラフ)』は、インドの大富豪であるラクシュミ・ミッタルに近い関係者によると、ミッタルはクラッシュゲート事件に思いをはせ、「フラビオをQPRから引き抜くために最良の解決法は・・・・など思量を巡らしている」のだと伝えている。