2日(金)の午後、鈴鹿サーキットの路面は雨ですっかり水浸しだったため、90分のセッションのほとんどが静かなまま過ぎていった。
時折激しくなる雨はやみ間を見せることもなく降り続け、ピットレーンの下り坂にいくつもの川を作っていた。ドライバーたちは水に足をすくわれたり、供給数が制限されているレインタイヤを消費したりすることを嫌った。
「タイヤの数が充分ではないから厳しいね」マクラーレンのヘイキ・コバライネンはイギリスの『BBC』ラジオにそう語っている。
「もっとタイヤの数があればみんな(コースに)出て行ったに違いないけれど、土曜(3日)と日曜(4日)も雨になる可能性を心配しているんだ。天気予報は雨になると言っていないけれどね」
3日の午後に行われる予選はドライコンディションになるだろうが、午前のフリー走行3回目はウェットコンディションになると見られている。
「ドライコンディションで一度も走行せずに予選に挑むのはすごくエキサイティングだ。推測のセットアップで挑まなければならないからね」とニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)は話している。