ライコネン「幸せな思い出」

2009年10月02日(金)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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フェリペ・マッサとフェルナンド・アロンソが来季のフェラーリドライバーになるとの発表後、鈴鹿の新しくなったパドックで行われたキミ・ライコネンの記者会見は、満員の状態となっていた。今まで以上に落ち着いてリラックスしているように見えるライコネンは、このように語った。

「こうなった理由は、いろいろあるよ。F1では、たとえ契約を結んでいても、違う選択肢があるものなんだ。こうなった理由は1つだけじゃないし、みんなでこの結論に達した。この決断を下すまでのことには、今でも満足しているし、将来もいいものになると思う。普通なら、契約を結んだら最後までそれを守るものだけど、それがうまくいかないこともある。こういった結果になったことも構わないと思っているよ」

チームの決断を批判するように誘導されたライコネンだったが、その誘いに乗ることはなかった。

「これまでずっといい関係を築いてきたから、彼らに対して悪く言うことはない。フェラーリがこんなシーズンを過ごすなんて誰も予想していなかったと思う。こんなに厳しくなるとはね。でもF1では、こういうことも起こるものだし、もし常に上位で戦えるようなクルマを造れなければ、次にどうなるか1年待ってみるんだ。僕は何も変えていない。もちろん、もっとたくさん勝ちたかったけど、僕自身の人生での決断として、自分のやり方を変えることはしなかったんだ。自分の成し遂げたことには満足しているよ。振り返ってみると、違うやり方ができたかもしれないって思うかもしれないけど、後から言うのは簡単だからね。でも契約に関して言えば、違う方法はなかったはずだよ。フェラーリともに、僕はタイトルを獲得できた。いいときもあったし、厳しいときを過ごしたこともあった。でも、それがF1であって、そういったことを乗り越えていかないといけないんだ。タイトルも、1つは僕自身の、そしてチームのためにも2つのタイトルを獲得した。幸せな思い出だよ」

ライコネンは来年以降の計画ついて、多くを語ることはなかった。

「次に何をするか、まだあまり話し合っていないんだ。まだ決断を下すまでには時間があるし、決断したら知らせるよ! 今のところ、次に何をするのか決めていない。レースを続けるのか続けないのかを含めてね。来年の契約を結んでいたけど、今はもうその契約もない。だからいろいろなことが変わってしまったんだ。レースをするかもしれないし、しないかもしれない。ラリー? そうだね、その可能性もあるけど、F1を続ける可能性も大きいよ。まあ、来季が始まるまでに決めるのは間違いないね! もしF1に残るとしたら、小さいチームには行かない。タイトルを争えないチームには行かないよ。もし来年もレースするなら、タイトルが目標になるけど、それが無理ならF1にいる理由はない。自分のやりたかったことは達成したけど、もしレースするなら、もちろんレースに勝ちたいし、タイトルを取りたい」

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