ジャンカルロ・フィジケラは、多くのファンがいる日本へ来たことを喜んでいたが、鈴鹿のパドックでまず質問されたのは、別のドライバー、来年加入することが発表されたフェルナンド・アロンソのことだった。
「最高の決断だと思うし、彼を来年チームに迎えることは、素晴らしいことだと思う。フェルナンドは最高のドライバーだから、フェラーリのように最高のチームとなら、彼はいいシーズンを過ごせるだろうね。僕としても、サードドライバーとしてフェリペ(マッサ)と彼を支えられることを、うれしく思っている」
フィジケラはモンツァでフェラーリデビューを果たして以来、チーム内での自信を深めていき、今週末のレースを楽しみにしていた。
「鈴鹿サーキットは大好きだし、今までも何回か表彰台に乗っていて、ここではかなりうまくいっていたんだ。このトラックにはいい感触を得ているから、フェラーリのクルマからもいい感触を得る必要があるね。このトラックは、シンガポールとはまったく違うものだから、ここではいい週末になると思うし、チームのためにいい成績を残したい。ウェットになれば、何でも起こりえるだろうし、僕はそれでも構わない。もしフリー走行で雨が降って、予選がドライだったら、僕にとってはつらくなるね」
「今ではチーム内で快適に感じられるようになったから、あとはクルマに慣れることが必要だね。シンガポールではそれが難しかった。限界を見つけるのが難しかったんだ。僕が取り組むべきなのは、ブレーキング時のことで、全然自信を持てていない。でも、このサーキットでは良くなると思う。KERS(運動エネルギー回生システム)に関しては、今ではうまく使えていると思う。前にいたチームとクルマのシステムが違うから、それに集中するためにコンマ数秒失っている。でも、その問題も小さくなってきた。間違いなく今週末は良くなるだろうし、いい結果を得て、ポイントを獲得することが目標だよ」
日本のファンといえば、その知識の多さとF1ドライバーへの情熱で知られている。その中でもフィジケラは最も人気のあるドライバーだ。
「日本には僕の最大で最高のファンクラブがあるんだ。明日(2日)の夜にサーキットで彼らと会うんだけど、週末の間、彼らからの応援を楽しみにしているよ」