批判の嵐を受けているシーズン終盤のジェンソン・バトン(ブラウンGP)だが、このままでもバトンがブラジルでタイトルを獲得する可能性はある。
シーズン序盤は圧倒的な強さを見せたバトンだったが、現在はタイトル獲得へ向けて数字(ポイント)を見ながらのレースが多くなっており、このような戦い方には批判が集まっている。
タイムズ紙は、「数ヶ月もレースに勝たず、予選ではちぢこまり、17シーズンを戦ってきたチームメート、ルーベンス・バリチェロにも勝てなくなっている」バトンがチャンピオンになると報じた。
『The Guardian(ガーディアン)』紙はバトンについて、F1で最高の栄誉を「舞台袖で」待っていると書いている。もしバリチェロやセバスチャン・ベッテル(レッドブル)がブラジルGPで優勝したとしても、バトンが3位に入ればタイトルはバトンのものとなる。
しかし、2007年のルイス・ハミルトン(マクラーレン)は、残り2戦の時点で現在のバトンよりも大きな差を築いていたが、最終的にはキミ・ライコネン(フェラーリ)がタイトルを獲得している。
「その通りだよ」
「まだ可能性はある。最後まで戦い続けるよ。最後の一瞬までね」と鈴鹿で圧勝したベッテルは語り、このように続けていた。
「ルイスに聞いてみればいいよ。残り2戦の時点で、キミはかなり大きな差をつけられていたからね。みんな数ポイント取るだけで大丈夫だとルイスに言っていたけど、うまくいかないこともあるんだよ」