2週間前の鈴鹿では、セーフティカー導入中にニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)がスピード違反を犯していたが、何もペナルティーを受けなかった。F1を統括しているFIAは、この問題に対処したようだ。
日本GPのスチュワードは、ロズベルグへのペナルティーを検討していたが、ロズベルグは自身のラップタイムを確認できていなかったことが判明した。ロズベルグのステアリング上のディスプレーには、燃料不足の警告が表示されていたためだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』誌が15日(木)に報じたところでは、これはソフトウエアの問題だったようだ。マクラーレンMESが供給している標準ECU(電子制御装置)では、セーフティカー導入時のタイム表示よりも、燃料の警告のほうが高い優先度になっていることが原因とされている。
これに対しFIAは、ドライバーのディスプレー表示をプログラムすることを各チームに許可し、問題に対処した。これにより将来は、ECUがスピード違反の原因になることはなくなるはずだ。