FIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーは、BMWやトヨタの首脳陣と個人的な会談を行うことで、両社のF1撤退を防ぐことができたかもしれないと考えているようだ。
モズレーは『Daily Telegraph(デイリー・テレグラフ)』紙へ一連の回顧録を寄稿しており、その最新版の中でBMWのノルベルト・ライトホーファーCEOや、トヨタの取締役社長、豊田章男氏と会談しなかったことは「間違いだった」と認めている。
「私のほうに大きな間違いがあったのかもしれない」とモズレーは書きながら、各チームと対立している最中に予算制限の導入を推し進めたことを思い起こしていた。
さらにモズレーは、「各自動車メーカーの首脳のもとを個人的に訪れ、われわれが何をしており、なぜそうしているのか正確に説明するよう、尽力するべきだった」と認め、次のように続けている。
「もしそうしていれば、BMWはまだ残っていただろうし、単なる可能性だが、トヨタも同じだろう」
「このコスト削減が実現してれば、はるかに少ない金額で同じことをできると簡単に示せていた。だが、各チーム代表たちがそういったメッセージを発することはなかった」