現FIA(国際自動車連盟)会長マックス・モズレーは中立性を欠いているとするアリ・バタネンの主張を、ジャン・トッドは偽善的であると示唆している。
23日(金)の選挙でトッドが新会長に選出されるのが濃厚だとされているが、バタネンはモズレーがトッドを公に支持したことが適切ではなく、違法であったと語っている。
しかしモズレーは、バタネンが昼食の際、支持が欲しいと要求してきたことを明かしていた。バタネンはこの件について、「冗談を言っていた」だけだと述べている。
トッドは『the Guardian(ガーディアン)』紙とのインタビューで、「私はライバルのバタネンがバーニー(バーニー・エクレストン)にも会いに行ったことを知っている」と言及。
さらに、「彼(バタネン)は自分を支持するようバーニーを説得しようとしていた。バーニーはノーと言ったんだよ。彼が説得しようとした人はほかにも多くいる」とも明かしている。
興味深いことに、FIAの支配権を求めて争う2人は、お互いをとてもよく知っている。トッドはバタネンがドライブしていたラリーチーム、プジョーの代表を務めていたことがある。
また、トッドはバタネンが最近、欧州議会に再選されることを目指した際、自身が強力なサポーターになっていたことも明かした。
「昨年、モンテカルロで彼は私に欧州議会の選挙で正式に支持してもらいたいと頼んできた。私は支持したただ1人の人物だよ。彼を支持したがその選挙では彼は敗れてしまったんだ」とトッドは語った。