エクレストン、イギリスGPは不要

2009年10月25日（日）

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シルバーストンが現在のF1開催権購入費用の支払いを拒んだ場合、バーニー・エクレストンは2010年カレンダーからイギリスGPの名を外す準備があると主張している。

ドニントン・パークのF1開催のチャンスが消え、F1の最高権威のエクレストンはイギリスGP補欠開催地としてシルバーストンに声をかけると見られていた。

しかし、シルバーストンのスポークスマンがエクレストンの提示額は「商業的に実現不可能」であると話したことを受け、エクレストンは「誰も開催を強制していない」と反撃している。

「これはビジネスなんだ。われわれはシルバーストンに契約を申し出た。果たしてイギリスGPは必要不可欠か？　答えはノーだ」と、エクレストンは『Daily Express（デイリー・エクスプレス）』紙に語った。

1950年にF1初開催の場となったシルバーストンは、このスポーツで「伝統的な」開催地のひとつでいるステータスを喜ぶべきだと反論している。

「イタリアは常にモンツァでレースを行うから伝統的なのだ。モナコは常に同じコースを走るから伝統的なのだ」

「イギリスGPとフランスGPは3つのサーキットで行われている。伝統的だからという理由から彼らは格安契約を結ぼうとしている。私にしてみればイギリスとフランスは伝統的ではないよ。イギリスGPはもはや安全ではない」

「40年間使い続けてきた飛行機が伝統的だから新しいものが欲しい、けれど誰も私に格安価格で売ってくれない。そういうものではないんだ」

エクレストンがそう語る一方で、『The Times（タイムズ）』紙はドニントンが契約違反により最高1500万ポンド（約22億5000万円）のキャンセル料の支払いを求められるかもしれないと報じている。