バーニー・エクレストンは、新ワールドチャンピオンのジェンソン・バトン(ブラウンGP)となかなか更新契約を結ばないブラウンGPに対し怒りをあらわにしている。
29歳のバトンはブラックリーに拠点を置くブラウンGPに2010年も残りたいとの態度を示しているが、バトンが今年の年俸を当初の契約どおり1,300万ドル(約12億円)に戻すことを望んだため、交渉は中断している。
ホンダがチームの権利を売却した際、バトンは年俸を500万ドル(約4億6000万円)に引き下げることに同意し、さらにシーズン中の旅費やクリーニング代といった経費のほとんどを自腹で払うことを了承していた。
これまでのところ、ブラウンGPのロス・ブラウン(チーム代表)とニック・フライ(CEO)はバトンの要望を却下している。
「(ブラウンとフライは)自分たちのF1歴にかんして、ちょっとごう慢になっているようだね」と、F1の最高権威であるエクレストンは話している。
「彼らはまだほんの10分くらいしかF1経験を積んでいないヒヨッコだということを忘れてはならない」とのエクレストンの言葉を『Mirror(ミラー)』紙が伝えている。
バトンのマネジャーを務めるリチャード・ゴダードはその状況を認めており、高年俸の見込めるマクラーレン移籍のうわさが広がっているのは完全にブラウンGPの責任だと話した。
「バトンを待っているシートはいくらでもある。あとはわれわれに契約を申し出るブラウンGP次第だ」というゴダードの発言を『The Sun(サン)』紙は伝えている。