ジャン・トッドは、フェラーリとの新しい関係がとげのあるものになるかもしれないとの報道を否定した。
トッドは14年間にわたり有名なイタリアのチーム、フェラーリを率いてきたが、今回のFIA(国際自動車連盟)会長選挙で当選し、マックス・モズレーの後継者となった。
フェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロは、各F1チームで組織されたFOTA(フォーミュラ1チームズ・アソシエーション)の会長も務めており、最近の政治問題でモズレーと対立してきたことは記憶に新しい。
トッドがフェラーリを去るとき、トッドとモンテゼモーロは友好的ではなかったといううわさがあるが、2人の関係がまた複雑な状況になるかもしれない。
トッドはイタリアの『Tuttosport(トゥットスポルト)』紙に、「私とモンテゼモーロの間に問題があるなんて真実ではないよ」と語り、次のように明かした。
「実際、モンテゼモーロは選挙後に電話をくれた最初の人物であり、その前日の夕方には非常に素晴らしいメッセージを送ってくれたんだよ」
また、モンテゼモーロも報道を否定している。会長としてトッドが選出されたことによって、FIAがフェラーリの味方になり、FIAの姿勢が偏ったものになると指摘する意見もあることを考えると、皮肉なことである。
モンテゼモーロは、「マラネロで16年にわたってとてもよく働いてくれ、私が非常に友好的な関係を築いているトッドが、このように重要でF1の未来に欠くことのできないポジションに選出されたことを、私はとても喜んでいるんだ」と述べている。