ブラジルGPでジェンソン・バトン(ブラウンGP)が5位に入り、バトンが新F1王者となった。
レース優勝したマーク・ウェバー(レッドブル)、2位のロバート・クビサ(BMWザウバー)、3位のルイス・ハミルトン(マクラーレン)が表彰台でシャンパンを味わう中、その下のピットレーンではバトンがタイトル獲得を祝っていた。
チェッカーフラッグを受け、ピットへ戻る最中にバトンは、無線で「ウィー・アー・ザ・チャンピオン」を歌い、絶叫した後に、「信じられないよ。もう声も出ない!」と語った。
14番グリッドからスタートしたバトンは、前を走るクルマを抜きながらポジションを上げていった。バトン本人も、チャンピオンらしい走りだったと語り、次のように話した。
「ここ数戦のことも、これで帳消しになったよ」
ホンダF1を引き継いでからまだ1年も経過していないブラウンGPだが、レッドブルを下してコンストラクターズ選手権も獲得した。
母国グランプリでポールを獲得していたルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)は、第1スティントこそトップを走っていたものの、ハミルトンに抜かれる際にパンクするなどして最終的には8位となった。
セバスチャン・ベッテル(レッドブル)も見事なレースを展開して4位に入り、ドライバーズ選手権でバリチェロを抜いて2位に浮上した。しかし、最終戦のアブダビGPでベッテルが優勝してバトンがポイントを獲得できなかったとしても、ベッテルがタイトルを獲得することは不可能だ。