F1いす取りゲーム。佐藤琢磨、F1日本GPに参加

2009年09月27日(日)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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佐藤琢磨がF1日本GPに帰ってくる。

多くのファンが琢磨のカムバックを待ち望んでいるだろう。

しかし、F1のシートは20しかない。そのシートを獲得できるのは世界中から選ばれし20人のドライバーだ。世界中のレーサーは、F1ドライバーを夢見て毎年”F1いす取りゲーム”を繰り広げているのだ。

才能がありながらも、F1のシートをつかめないドライバーは琢磨だけではない。
F1に乗り続けるためには、才能だけではなく、マネジメントやスポンサーの支援が必須となる。

”F1いす取りゲーム”は、世界中の大富豪やマネジメントのスペシャリストたちが、その知力と豊富な財力を使い、子ども以上に真剣に本気で取り組んでいるのだ。
そして、世界中のメディアがその”F1いす取りゲーム”をトップニュースとして報道する。そんな子ども心溢れる世界、それがF1の面白さのひとつでもある。

”F1の面白さを知らない人”のために今回はいわゆる「シート争い」をこんな例え方で説明しよう。”子を持つ親”がF1の面白さのひとつである「シート争い」を想像しやすいように表現してみた。

例えば、F1が幼稚園で、F1ドライバーが幼稚園に通う子どもだとする。その幼稚園には20人しか入園できない。
子どもが入園するために申込と面接をすると思うが、その幼稚園に入園する(=いす取りゲーム)をするのに、親とも言えるプロのマネージャーは、F1チームのボスである園長先生と真剣にいす取りゲーム(入園)について交渉する。時に、クラスの先生が自分の子どもや応援している子どもに優先的にいすを与えるいう事もあったが、そういったクラスの先生は問題になるもの。案の定、このような先生の不正が発覚し、幼稚園から永久追放されている。F1いす取りゲームにもルールがあるのだ。

この親とも言えるマネージャーの仕事は重要だ。マネージャーはその子どもの才能がどれほど価値があるのかを売り込んだり、どれほどの人が子どもを応援してくれているのかをF1チームのボスである各クラスの先生にプレゼン交渉する。入園前の面接だ。

さらにマネージャー(親)は、スポンサーとなる世界中の大富豪や大企業(祖父母)とも交渉する。大富豪はその子どものために数億円、いや数十億円という大金を使って惜しみなく応援し、その子どもの洋服や乗るだろうクルマに自社のステッカーを貼り、その子どもを応援することで自らの価値を高めようとする。もちろん、マネージャーなし、スポンサー支援なしでもF1いす取りゲームで勝ち抜くドライバーも希だがいる。
そんな大人たちが本気で楽しむほど魅力的なスポーツ、それがF1だ。

日本人の多くが応援する琢磨にも、もっと日本企業の支援があれば・・・ファンからはそんな声が聞こえてくる。その琢磨がファンの声援に応えて日本GPに登場することが決まった。しかし今年はドライバーとしてではなく、ゲストとしての参加だ。
今年はF1が3年ぶりに鈴鹿サーキットに帰ってくるとあって、イベント盛りだくさん。

H.I.S.によると、今からでも間に合うようだ。10月4日日曜日の決勝だけでも観たい、という人はチケットだけでも購入できる。しかもギリギリの前日になってもチケットがあまっていればメインスタンドでも観られるかもしれない。琢磨を応援したいファンは迷わず応援しに行こう。そしてF1いす取りゲームで勝ち残った才能あるF1ドライバーたちの熾烈な”F1いす取りゲーム世界王者選手権”の迫力を現地で体感しよう。

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