2009年F1第15戦日本GPが10月2日(金)、鈴鹿サーキット(1周/5.807km、4日決勝53周/307.573km)で開幕し、10時から90分間、プラクティス1回目が行われた。
3年ぶりに鈴鹿へ戻ってきた日本GP。その開幕直前に大きなニュースの発表があった。以前からうわさされていたフェルナンド・アロンソ(ルノー)の2010年フェラーリ入りが、フェラーリによって正式発表された。またフェラーリは、キミ・ライコネンが2009年シーズンでチームを離れることも同時に発表。さらにセッション開始前にも大きなニュースが入ってきた。トヨタのティモ・グロックが体調を崩したため、サードドライバーの小林可夢偉が急きょフリー走行に出走することになっている。
セッション開始時の天候は曇り、気温21℃、路面温度23℃。セッション開始時は路面がぬれていたこともあり、序盤から走りだすクルマは少なかった。セッション中盤には中嶋一貴(ウィリアムズ)がトップに立つ場面も。セッション終盤、路面の水量もかなり少なくなり、タイム更新が続いた。そんな中、中嶋がタイムを更新して再びトップに。そのままセッションが終了するかと思われたが、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がトップタイムを更新。コバライネンがトップでセッションは終了した。コバライネンのタイムは1分40秒356だった。
2位から5位までの結果は次の通り。
2位に中嶋一貴(ウィリアムズ)1分40秒648、3位にエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)1分40秒806、4位にジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)1分40秒985、5位にセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)1分41秒421。
トップ5位以外の日本勢は、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)が13位、小林可夢偉(トヨタ)は19位だった。
【セッションレポート】
セッションが始まると各車がコースイン。今回が初のF1公式セッションとなる可夢偉もコースへ出てきた。路面がぬれているため、ウェットタイヤでの走行となっている。各車がインストレーションラップを終えると、一時はコース上にクルマがいない状態になった。
開始約15分、マクラーレンの2台が走行を開始。その後も数名のドライバーが走行を開始したが、路面がぬれているためか、ガレージにとどまっているクルマも多い。
開始30分のころになると、多くのドライバーが走行を始めた。インターミディエイトタイヤを装着したフェルナンド・アロンソ(ルノー)がコースオフする場面もあったが、アロンソはクラッシュすることもなく、そのままコースへ戻って走行を再開した。
開始40分、これまでアロンソが記録していたトップタイムをセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が更新。ベッテルはインターミディエイトタイヤを装着し、アロンソのタイムを約1.3秒更新した。この段階になると路面の水量も少なくなっており、インターミディエイトタイヤを装着するドライバーも増えてきた。
開始約50分、ここで中嶋一貴(ウィリアムズ)がタイムを更新、トップに立った。可夢偉も順調にタイムを更新しており、セクター1では全体のベストタイムを記録している。また、この時点では水しぶきが上がらない部分も多くなってきた。
残り約20分、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)が中嶋のタイムを更新してトップに立った。だがその直後、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)がコバライネンのタイムを更新。残り15分の段階で、コバライネンがスーティルのタイムを更新し、再びトップになった。
セッション終了に向けて各車がタイムを更新しており、目まぐるしく順位が入れ替わっている。残り5分の段階でトップはハミルトン。その後、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)がトップタイムを更新。だが、中嶋がさらにそのタイムを更新し、再びトップに立った。中嶋はセッション終了直前にも自身のタイムを更新している。だが、最後の最後でコバライネンがトップタイムを更新。このセッションのトップはコバライネンとなった。
日本GPプラクティス2回目は、このあと14時から行われる。