2009年日本GP直前、山科チーム代表のインタビュー

2009年10月02日(金)Yahoo!ブックマークに登録 このエントリーをはてなブックマークに追加
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パナソニック・トヨタ・レーシングの山科忠チーム代表が、日本GP直前に、報道陣の質問に答えた。

Q:鈴鹿の日本GPは新品のエンジンですか。
山科忠チーム代表(以下、山科):新品です。今年一番のエンジンです。すごい馬力をあげているわけではありません。エンジンは組み上げた状態で、すごくいいこともあれば、ちょっと悪いこともあります。あるエンジンができあがり状態で、その時点で一番フォースパワーを出したエンジンがありました。まずそのエンジンを取っておいて、それをベースにして同じエンジンが組めないかと思い、もう一回組み上げたらフォースパワーが低かったのです。ファクトリーのスタッフは、1回ばらしてもう一回組み上げました。すごい根性でした。おそらく2度くらいエンジンを組み上げたと思います。ほぼ(ベースにしたエンジンと)同じものか、あとから組み上げたエンジンのほうがちょっといいくらいのものができました。これまでやってきたエンジンの中では一番のエンジンを2基用意しました。気合は入っています。あとは、結果がでるかどうかです。

Q:トヨタのエンジンが一番出ていないんじゃないかと言われていますが。
山科:いろんなことは言われます。確かにメルセデス・ベンツのエンジンはいいと言われていますが、よく分かりません。いわゆるホモロゲーションで決まって変更ができない部品があります。その部品をいじらなくて何10馬力も出すという技術は、今のF1のエンジン設計ではおそらくないと思います。われわれがまったく気がついていないのかもしれませんが。基本的には、みんなだいたい同じ土俵で戦おうということでやってきました。トヨタは何も変えずにやっています。

Q:フラビオ・ブリアトーレがFIA(国際自動車連盟)に関係するものすべてから永久的に追放されました。FOTA(フォーミュラ1・チームズ・アソシエーション)の立場として、ブリアトーレが抜けたことで何か影響はありますか。
山科:抜けて間もないし、現在重要な課題を議論していないので今は影響していません。FOTAを立ち上げたとき、彼は重要な役割を果たしてくれました。”出るところに出て、おれはやるぞ!”みたいないいところがFOTAをつくるときには、大変役立ったと思います。

やはりF1のチーム代表として、昨年のシンガポールGPの一件(フェルナンド・アロンソを優勝させるため、ネルソン・ピケJr.に対して故意にクラッシュするよう命じたこと)は、絶対にあってはいけないことです。日本人には馴染みがないだけかもしれませんが、アメリカやヨーロッパの司法取引みたいなものは、ぼくは馴染めないとあるジャーナリストに言いました。計画した人も実行した人も、やっぱりあのことはF1界にとって、とてもおもいことです。FIAが世界モータースポーツ評議会で決めた最終的な結論は、尊重しなければいけないですが、あのようなことが起きたことは恥ずべきことであって、もう2度と起こしてはいけないと思います。

続きは、公式携帯サイトF1 TopNewsの「F1日本GP特集」に掲載。

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