2009年F1第15戦日本GPが10月3日(土)、鈴鹿サーキット(1周/5.807km、4日決勝53周/307.573km)で2日目を迎え、14時からQ1、Q2、Q3の3つのセッションでなる公式予選が行われた。
11時から行われたフリー走行3回目では、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)がトップになっていた。トヨタにとっての母国GPだけに、予選での活躍にも期待が高まる。また、前日は体調不良のため出走を取りやめていたティモ・グロック(トヨタ)だが、午前中のフリー走行には出走し、14番手のタイムを記録していた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温26℃、路面温度40℃。母国GPを迎えた中嶋一貴(ウィリアムズ)はQ1で脱落となってしまった。また、Q2開始直後にはデグナーでハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がクラッシュしてセッションが赤旗中断。セッション開始直後に今度はグロックがクラッシュしたため再び赤旗中断となった。再開されたQ2終了直前にもクラッシュがあり、予選は大波乱の展開に。Q3ではヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がクラッシュ。これで3回目の赤旗が出された。再開されたセッションが終了する直前、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップに立ち、そのまま予選が終了。ベッテルがポールポジションを獲得した。
2位から10位までの結果は次の通り。
2位ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、3位ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、4位エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、5位ルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、6位ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、7位ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、8位キミ・ライコネン(フェラーリ)、9位ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)、10位セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。
トップ10位以外の日本勢は、ティモ・グロック(トヨタ)が14位、中嶋一貴(ウィリアムズ)は17位だった。
【セッションレポート】
午前中のフリー走行でクラッシュしたマーク・ウェバー(レッドブル)は、クルマへの損傷が大きく、シャシー交換が必要になったため、予選には参加しないことになった。
予選Q1は20分間で戦われ、16位から20位のドライバーがここで予選を終える。最初にタイム計測を始めたのはセバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)だったが、計測ラップ1周目のデグナーでコースアウト。リアからタイヤバリアに突っ込んでしまった。ブエミはここでクルマを降りることなく、ガレージへ戻っている。セッション前半は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)とトゥルーリがトップタイムを更新しあう展開となった。
セッション終盤、ブエミがコースへ出てきた。また、セッション終了に向けて多くのドライバーがソフト側のタイヤでタイム計測を行っている。セッション序盤にコースアウトしたブエミだが、1回目のタイム計測で4番手のタイムを記録。中嶋一貴(ウィリアムズ)は最後のラップで順調に走行していたが、最終セクターで失速、17番手となり、ここで脱落してしまった。
Q1で予選を終えた16位から20位は以下の通り。
ジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)、中嶋一貴(ウィリアムズ)、ロメ・グロジャン(ルノー)、ビタントニオ・リウッツィ(フォース・インディア)、マーク・ウェバー(レッドブル)。
予選Q1のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)。
予選Q2は15分間で戦われ、11位から15位のドライバーがここで姿を消す。このセッションで初めにタイム計測を行ったのはキミ・ライコネン(フェラーリ)。しかし、ライコネンがタイムを記録した直後にハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がデグナーでクラッシュ。これによって赤旗が出され、セッションは中断となった。約11分を残してセッションは再開となった。
しかし、再開直後にグロックが最終コーナーでクラッシュし、再び赤旗中断となってしまった。クラッシュ直後にグロックは、自らステアリングを外していたが、クルマから救出されたグロックは担架に乗せられ、救急車で運ばれた。だがグロックは、担架で運ばれる際に親指を立てて手を振り、自身が無事であることをアピールしていた。残り8分弱のところでセッションは再開された。
セッション再開が再開したものの、セッション終了直前にブエミがクラッシュ。最終セクターに破片が落ちていたため最終セクターではイエローフラッグが出された。この影響もあったのか、フェルナンド・アロンソ(ルノー)やニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)が脱落となった。
Q2で予選を終えた11位から15位は以下の通り。
ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)、フェルナンド・アロンソ(ルノー)、ロバート・クビサ(BMWザウバー)、ティモ・グロック(トヨタ)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)。
予選Q2のトップ5は、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)、キミ・ライコネン(フェラーリ)。
予選Q3は10分間で戦われ、ここでポールポジションが決定する。ブエミはQ3に進出しているが、Q2終了直前にクラッシュし、すでにクルマを降りているため、Q3へは参加しない。Q3になっても波乱は止まらなかった。各車が1周目の計測ラップを走る中、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)がクラッシュ。3回目の赤旗中断となった。この段階でタイムを計測しているドライバーはいない。
セッションが再開すると、まずはライコネンがタイムを計測。その後、残り数分となったところで各車が次々にコースインした。セッション終了直前、ベッテルがトップに立つ。こままま予選が終了し、ポールポジションはベッテルが獲得した。
日本GP公式決勝は明日4日(日)、14時から行われる。