F1最高権威のバーニー・エクレストンは再び、ドニントン・パークに猶予を与えたようだ。ドニントンの責任者であるサイモン・ジレットは、期限内にサーキットの改装資金を調達できず、来年のイギリスGP開催の契約に違反していた。
12日(月)、ジレットとの会議の後、エクレストンはイギリスのメディアに、契約を履行するための猶予として、2週間がドニントンに与えられたと語っている。
エクレストンはさらに、2010年イギリスGP開催のもう1つの候補地としてシルバーストンとの話し合いも開始するとしており、シルバーストンのオーナーであるBRDC(ブリティッシュ・ドライバーズ・クラブ)のデーモン・ヒル会長が求める複数年の契約にも柔軟な姿勢を見せているようだ。
エクレストンは『the Guardian(ガーディアン)』紙に、「ドニントンは契約に違反している。その違反を修正するために、14日間の猶予が与えられた」と語り、次のように続けた。
「われわれにはシルバーストンとの合意もあり、契約不履行となった場合には彼らと話を進めることになっている。このことについても話し合う予定だ」
「もちろん、彼ら(シルバーストン)が1年だけ開催するということは望ましくない」と加え、シルバーストンは「ドニントンとまったく同じ契約」を結ぶ可能性があると説明した。
一方、『the Financial Times(ファイナンシャル・タイムズ)』紙でエクレストンは、「ほか(ドニントン)との契約が不履行になるまでは(シルバーストンとの)合意に至ることはできない」と警告している。
メディア向けの声明でジレットは、26日(月)が新しい期限になったと認めている。