2010年のイギリスGPでは、シルバーストンの新しいレイアウトが使用されるかもしれない。
シルバーストンは2010年に、初となるMotoGPの開催を予定しており、ラップ中盤のレイアウトを新しくする計画が進行中だ。
MotoGPに向けて計画されていた新しいレイアウトでは、マゴッツ、ベケッツ、チャペルの右側にアリーナのようなインフィールド区間が作られる。
また、クラブを抜けてストレートを走ってくると、アビーやブリッジへ向けて左へ曲がるのではなく、右へ曲がるレイアウトとなる。
ブリッジと同様に、左コーナーのプライオリーも姿を消すことになり、きつい右コーナーのルフィールドから現在のコースに合流する。
シルバーストンの首脳陣は、2010年のF1にも新しいレイアウトを使用することを目指しているようだが、それにはFIA(国際自動車連盟)の承認が必要であり、既存のレイアウトでも準備が整えられるようだ。
シルバーストンのマネジングディレクターであるリチャード・フィリップスは、クリスマス後には2011年に向け、新しいピットとパドック施設の作業も始まるとして、次のように『The Times(タイムズ)』紙へ語った。
「非常に多くのことが進行中だ」
「素晴らしいものになるだろうから、(2010年のF1を)ぜひアリーナ・サーキットで開催したい。オリジナルのサーキットでの長所を残しつつ、バイクに向けた変更のため、安全性が大きく向上する」
しかし、この改修によってチケット価格の上昇も懸念される。
「それも否定できない。施設が向上すれば、その価格も高くなるものだ」シルバーストンのオーナーであるBRDC(ブリティッシュ・レーシングドライバーズ・クラブ)のデーモン・ヒル会長は、『Independent(インディペンデント)』紙へこう語っている。