ドイツでの報道によると、2010年のルイス・ハミルトン(マクラーレン)のチームメート最有力候補に、ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)が浮上しているようだ。
現在マクラーレンに所属しているヘイキ・コバライネンの後任として、キミ・ライコネン(フェラーリ)やジェンソン・バトン(ブラウンGP)の名も指摘されていた。だが『Bild-Zeitung(ビルト・ツァイトゥン)』は、ハイドフェルドが「突然、大きなチャンスを得た」と報じている。
「ニックの才能については、よく理解している。だが、まだ何も決まっていない」メルセデスのノルベルト・ハウグ(モータースポーツ副社長)はこう語っていた。
『Bild(ビルト)』紙によると、ハイドフェルドが要求している金額は500万ユーロ(約6億6,000万円)以下であるようだ。これは、バトンが希望している金額の半分、ライコネンの要求とは比べ物にならないほど低い金額だ。
BMWがF1から撤退し、ザウバーチームの将来も不透明になっていることから、ハイドフェルドはF1で11年目のシーズンを迎えるため、来季のシートを探している。
ハイドフェルドはキャリアの初期、メルセデスの支援を受けており、1999年にはマクラーレンのテストドライバーも務めていた。しかしハイドフェルドは、2002年に大きく落胆することになる。ザウバーでチームメートだったキミ・ライコネン(現フェラーリ)がマクラーレンへ移籍したのである。
単なる偶然かもしれないが、ハイドフェルドは次のような言葉が書かれたTシャツを着てパドックに登場していた。
「歴史は繰り返されない」