ジェンソン・バトン(ブラウンGP)とマクラーレンの間での2010年に向けた契約をめぐって情報が錯綜(さくそう)しているが、契約が近いという点で各メディアの報道は一致している。
『Daily Mail(デイリー・メール)』紙は、バトンのマクラーレン入り発表は「2日以内」であり、18日(水)に発表される可能性もあると報じた。
しかし『Daily Express(デイリー・エクスプレス)』紙は、バトンのマネジメント側がブラウンGPに対し、金銭面でのオファーを出すように今週いっぱいの猶予を与えたと報じている。
「オークションに参加つるつもりはない」ブラウンGPのニック・フライCEOはこのように語っていた。
その一方でブラウンGPのチーム代表であるロス・ブラウンは、『The Independent(インディペンデント)』紙へこう語っている。
「交渉は終わった。彼がマクラーレンとすでに合意したという報道は、うれしいものではない」
『The Sun(サン)』紙は、バトンとマクラーレンの契約が「口頭で」合意されたと報じ、『The Evening Standard(イブニング・スタンダード)』紙は、マクラーレンとバトンの会合は過去12時間の間に行われていたと報じた。
しかし、マクラーレンのスポークスマンは現在の状況について、明確な返答を避けている。
「今の段階では何もコメントがないというのが現状だ。すでにいろいろなことが言われているが、それについて私が言えることはない」
多くの関係者がバトンに対し、マクラーレンへ移籍してマクラーレンの秘蔵っ子であるハミルトンのチームメートになるのではなく、ブラウンGPに残留するようアドバイスしていた。17日(火)にもイギリスの各メディアで、元ドライバーであるジョニー・ハーバート、解説者のマレー・ウォーカー、元ドライバーで現在は解説者のマーティン・ブランドルなどが同様の意見を述べている。
だが、金銭面での意見の対立について、ニキ・ラウダは『Daily Mail(デイリー・メール)』紙へ次のように語った。
「もし彼があそこ(ブラウンGP)で評価されていないと感じたなら、チームを出るべきだ」
「タイトルを獲得したにもかかわらず、もしあの数字(報道されている金額)が正しいのなら、私だったら驚いていただろう」