ニコ・ロズベルグは、シンガポールできらめくようなパフォーマンスを見せ、2006年にマレーシアで記録した予選3番手という自己ベストに並ぶ結果を残した。Q2での燃料を軽くした状態でのラップで全体の最速タイムを記録し、Q3では1度しか走行することができなかったにもかかわらず、3番手を確保した。アクシデントで赤旗が出てセッションが終了したとき、タイムを向上している途中だった。チームメートの中嶋一貴はこのセッションで、4度目のトップ10入りに近づいていて、コンマ2秒の差で脱落したQ2の終盤までは10番手につけていた。しかし、中嶋は27日(日)のナイトレースで燃料戦略を自由に選択することができる。
ニコ・ロズベルグ
「素晴らしい1日になったよ。フリー走行とQ1でクルマのセットアップを変更したり、合わせたりしていい作業ができた結果だからね。予選に入ると、Q2ではすべてが生き生きとしていてスーパーラップを刻むことができたよ。Q3では燃料を多く積んでいて簡単じゃなかったけど、クルマに施した多くの開発の利点が確認できたと思うし、表彰台獲得に向けてまた一歩前進したことがチーム全体のためにもすごくうれしいんだ。僕たちはそのうち優勝争いもできるかもね。3番手からのスタートは最高だよ。トラックのきれいな側だし、これは重要だと思うよ」
中嶋一貴
「11番手になり、Q3進出をわずかの差で逃したことが残念です。タイヤが温まってから、さらに多くのことを見いだすことができていたと思うので、クルマはもっと潜在能力があったと思います。でも、僕が苦労していた周回ではかなり異なった点がありました。とはいえ、明日はこの位置からポイントを獲得するいいチャンスがあると思っています」
サム・マイケル(テクニカルディレクター)
「Q3に赤旗が出たおかげで、Q2でのみだがニコは本来のペースを見せることができ、見事な予選だったよ。彼のためにも本当にうれしいし、レースではうまくやってくれると期待している。一貴はあと少しのところでQ3を逃したが、素晴らしい燃料戦略もあるため明日はポイントを狙えるはずだ。初日のフリー走行ではマシンのアップグレードがうまく機能していることを確認できたので、開発は正しい方向に向かっている。この進化に貢献してくれたチームのみんなは本当によくやってくれたよ」