ステファンGPは、F1ルーキーへ貴重な走行チャンスを与えることで資金を獲得していくようだ。
いまだに2010年のF1参戦をあきらめていないステファンGPだが、もし参戦ができない場合でもテストを行うとしている。
また旧トヨタF1とは、施設などを使うことで、すでに基本合意を結んでいた。
チームの支援者などの詳細は、チーム発表が行われる1月下旬まで明らかにされないとみられるが、チームオーナーのゾラン・ステファノビッチがテスト資金の調達方法を明かした。
ステファノビッチによると、F1ルーキーにテストするチャンスを与えることで、既存のF1チームやドライバーから資金を得る計画だという。
F1ではシーズン中のテストが厳しく禁じられているが、F1に参戦しない限り、ステファンGPはこの対象にならない。
2009年シーズンでは、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、ロメ・グロジャン(ルノー)がシーズン中にデビューすることとなったが、テスト禁止規定のために事前のテストはできなかった。
しかし2010年は、過去2年間にF1参戦経験のないドライバーがシーズン途中から参戦することになった場合、1日のみのテストを行うことが認められている。
だが、さらにテストで走りこんでからF1へデビューしようとすれば、2010年はステファンGPを利用してテストを行うことになるだろう。
「シーズン中にドライバーを変更するチーム、もしくは若手ドライバー本人に対しても、経験を積むためにテストするチャンスを与えることができる」
「完全に商業的なものになる」とのステファノビッチのコメントを『Autosport(オートスポーツ)』紙が報じている。
ステファンGPは、トヨタが2010年に向けて開発していたクルマをもとに新車を開発しているが、先週にFIA(国際自動車連盟)の最終クラッシュテストに合格したとのこと。
しかし、リア部分にはまだ軽量化の余地があるようで、再びリア部分のテストを受ける可能性もあるという。