イギリス政府の関係者が、バーニー・エクレストンに対して今週、イギリスGPの存続を訴えていたことを明かした。
ビジネス担当大臣であるピーター・マンデルソンは『The Times(タイムズ)』紙へ、F1の最高権威であるエクレストンへ電話したと語った。これは、ドニントン・パークが結んでいた2010年からのイギリスGP開催契約が解除され、シルバーストンとの交渉も難航しているとの報道を受けてのことだ。
「イギリスにとってのF1とイギリスGPの重要性を強調しておいた」とマンデルソンは語っている。
しかしイギリス政府は、グランプリ開催へ直接的な援助をしていない。
「これ(イギリスGP)は、イギリスの伝統であり、開催を存続させるための努力がなされるべきだ」
「バーニーは、イギリスGPを存続させるために、できることはすべてやると言っており、私は安心することができた」とマンデルソンは加えた。
アブダビにいるエクレストンは、2010年のイギリスGP開催契約がまだ結ばれていないことを認めている。しかし興味深いことに、シルバーストンとは根本的な意見の相違がないとも語った。
「実際には(意見の相違は)ない。私に限って言えば、何も問題はない」とエクレストンは話している。
F1の分裂騒動の際、実際に分裂することはないと語っていたフランク・ウィリアムズ卿(ウィリアムズ/チーム代表)は今回、来年のイギリスGPのためシルバーストンに行くことを確信している。
「シルバーストンはF1に残り続ける。最高のサーキットなのだから、グランプリ開催を維持する価値はある」とウィリアムズは『Gulf News(ガルフ・ニュース)』へ語った。