2009年F1第14戦シンガポールGPが9月26日(土)、マリーナ・ベイ・サーキット(1周/5.067km、27日決勝61周/308.950km)で2日目を迎え、現地時間19時(日本時間20時)から60分間、プラクティス3回目が行われた。
前日に行われたフリー走行では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)がトップになった。数字上はベッテルにもタイトルの可能性が残されているが、選手権トップのジェンソン・バトン(ブラウンGP)とのポイント差を考えれば、タイトル獲得のチャンスは大きくない。そのバトンは、5番手で初日のセッションを終えていた。
セッション開始時の天候は晴れ、気温31℃、路面温度35℃。セッション序盤は目まぐるしくトップが入れ替わったが、セッション中盤にルイス・ハミルトン(マクラーレン)がそれまでのトップタイムを大きく更新した。その後、セッション終盤にはソフト側タイヤを装着したベッテルがトップタイムを更新。しかし、セッション終了間際にルイス・ハミルトン(マクラーレン)がベッテルのタイムを更新し、ハミルトンがトップでセッション終了となった。ハミルトンのタイムは1分47秒632だった。
2位から5位までの結果は次の通り。
2位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)1分47秒909、3位ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ)1分48秒332、4位ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)1分48秒420、5位ロバート・クビサ(BMWザウバー)1分48秒501。
トップ5位以外の日本勢は、ティモ・グロック(トヨタ)が8位、ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)が10位、中嶋一貴(ウィリアムズ)が11位となっている。
【セッションレポート】
セッションが始まると、ベッテルが先頭でコースイン。他のドライバーも続々とコースインした。開始から5分ほどで全ドライバーがインストレーションラップを終え、コースはいったん静寂に包まれた。
まずはジャンカルロ・フィジケラ(フェラーリ)が走行を始めると、これをきっかけに各車が走行を開始。ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)がピットレーンの出口で止まったものの、マーシャルがピットレーンまでクルマを押し戻し、その後はメカニックがガレージまでクルマを押していた。
セッション序盤は次々にトップが入れ替わる展開となったが、開始約25分のあたりでルイス・ハミルトン(マクラーレン)がトップに立った。ハミルトンは、それまでのトップタイムを大きく更新している。
セッション終盤にもハミルトンは自身のタイムを更新。一時はヘイキ・コバライネン(マクラーレン)が2番手に上がり、マクラーレンの1-2体制になる場面もあった。ここまで2回のセッションでは赤旗での中断があったが、このセッションではどのクルマもクラッシュすることなく、順調にセッションが進行している。
残り10分のあたりから、キミ・ライコネン(フェラーリ)がソフト側タイヤでの走行を開始。ライコネンは自身のタイムを更新し、7番手に上がった。その後、同じくソフト側のタイヤを装着したベッテルがトップに。次の周もベッテルは自身のタイムを更新した。
セッション終了に向け、多くのドライバーがソフト側のタイヤを装着してコースへ出ている。セッション終了直前にハミルトンがタイムを更新し、トップに立った。その後ハミルトンのタイムを更新するドライバーはなく、このセッションのトップはハミルトンとなった。
シンガポールGP公式予選は、このあと現地時間22時(日本時間23時)から行われる。